思い出に変わる時・・・・
涙も、もう出ません…というくらい泣いてから、



「帰るか…?」 



「うん。」



私は皆がここに来るまでに帰ろうと、



泣き腫らした目のままベッドから起き上がった。



「送ってやるよ!」



「ううん…いい。」



「今日はありがとね…」



私は友達の優子に申し訳ない…  と我に返って1人で出て行った。



『人の彼氏に甘えてしまった…ヤバい!』



家に帰ったら藤田が来るかも…



20分の道のりをゆっくりゆっくり時間をかけと歩いた。



「お前…先に出たのにまだそんなとこにいたの?」



後ろから歩いてきた荒川に頭をコツンと叩かれた。



「うん…」



「早く帰ったら藤田が来てるかもだし…」



「今日は会いたくない・・・」



「ふ~ん」



「じゃ うち来いよ=3」



「えっ?!」



「いいっ=3」



「何で?  家に帰れないんでしょ=3」



「うん…でもいい=3」



何だかんだ言いながら、行く所もなく荒川の家で夜まで過ごした。



何を話すでもなく…



暗くなってから荒川は送ってくれた。

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