思い出に変わる時・・・・
祐は教室まで着いて来た。


「絶対に勝手に帰るなよ! 」


念押しされて…祐は教室に戻った。


1日のうち何度となく村上とその仲間達に出くわす。


多分、祐に何か言われたのだろう…何も絡んで来ない。


帰る時間になって祐の教室に迎えに行った。


祐はまだ終わっていないみたい・・・


教室の前で座って待っていたら、


前から藤井が歩いて来た。


『ヤバい 忘れてた =3』


「菜緒~藤田と分かれたか? 」


「そんな訳ないじゃないですか=3 」


私は笑いながら答えてはいたものの少しひるんだ。


「藤井!  声かけるな #」


祐は突然教室のドアを開けて藤井に叫んだ =3


「お前ら別れたんじゃないの? 」


「お前、新しい彼女できたんだろ~ 」


「俺が菜緒に声かけたって関係ないんじゃないの?! 」



藤田は教室からおもむろに出て来て、藤井を掴み上げた。


「藤井さん 別れた覚えはないですから! 」


「…。」


藤井は藤田の腕を払って、その場を立ち去った。


「アイツ… 」


「アイツに何か言われたの ?」


「ううん…何も… 」


祐は教室からスグに荷物を持って私の肩に手を置いて、


まるで、誰も近寄るな!


という顔で学校を出た 。



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