思い出に変わる時・・・・
会いたい時にはなかなか会わせてくれなくて、会いたくない時には朝一から…


『おはよ~って言うべきなのかな… 』


何となく無視してしまって通り過ぎた。


「おはよう=3 」


祐が声をかけてきた。


「体調悪かった? 」


「大丈夫? 」


「うん大丈夫。」


『中途半端に私に関心持たないで=3 』


挨拶から先の話しは続かない。


「お前…」


藤田は何かを言いかけて途中で飲み込んだ


「…。 」


私は何? っと聞き返す事もなく、


自分の教室に向かった。


私は教室から1歩も出る事もなく、自分の机でひたすら睡眠…


昼休み…


職員室に呼ばれた。


『ウザイ…』


私は1人でトボトボと歩いていた。


藤田の教室の前は通りたくないけど、そこを通るのが職員室には一番近い


遠回りする元気もなく、3年の教室の前を歩いた。


前から…藤井だ=3


「菜緒…大丈夫? 」


「…うん。」


藤井と出くわしたのは藤田の教室の少し先。


「もう、私を待たないで…」


「何で? 何で俺じゃダメなの?! 」


藤井に強く肩を掴まれた 。



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