思い出に変わる時・・・・
仲良しの梓も、由紀も、彩もみんな部活…


私は1人家に向かおうて教室を出た。


「藤田~~~ 」


感に障る声…それだけで分かる村上の声


3階から下を覗いたら藤田の腕には村上がしっかりと腕を絡めていた。


「…。」


『別れた覚えはなくても腕は組むんだ=3 』


「一緒に帰ろうよ~ 」


同じ方向の村上さんと藤田さん。


「帰ろう… 」


私は誰もいなくなった祐の教室の前を通り過ぎて校門を出た。


怒りではなく、悲しみが私の心を支配する。


早く忘れよう。。。


「菜緒さん~~~ 」


後輩のヒロが走って来た。


「今藤田さんと村上…」


ヒロは私の顔を見て言うのを止めた。


「俺と付き合ってください !!」


「それもいいかもね~」


私は微塵も思ってなかったのに、そう答えた。


「マジですか?! 」


「でも多分好きにならないよ=3 」


いい加減に答える…


「そんなの付き合ってみなきゃ分からないじゃないですか~」


「付き合うって何? 」


私の中で付き合うって事の定義がよく分からなくなっていた。


「・・・えっ?! 」


「一緒に帰るくらいでいいの? 」


付き合うって・・・


書類で縛られるわけでもなく、付き合っていたってラブラブ♡ 型の手紙はくるし~



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