思い出に変わる時・・・・
『あの子・・・ヒロの事本当に好きなんだろうな・・・』


離れてあげなくちゃ=3


結論はすぐに出た。


私の後ろをヒロが息を切らして走って追いかけてきた。


「菜緒さん!」


「本当にゴメン  アイツうるさくて・・・」


「ううん・・・全然~彼女大丈夫だった? 」


「大丈夫! 」


「そっか~でもヒロの事好きだって言ってたよ! 」


「それはアイツが勝手に言ってるだけで、俺には関係ないから=3 」


「でも・・・ヒロ」


「でも・・・何? 」


ヒロの口調が少しだけキツクなった。


「菜緒さんは、こんだけ俺と一緒にいても藤田さんの事しか頭にないの?! 」


私が今から言おうとしている事をヒロは分かっていたんだろう・・・


「彼女の所に行ってあげたら・・・?」


「私はいいよ・・・」


「・・・。」


「菜緒さん・・・それってめちゃくちゃ酷い事俺に言ってるって分かってる?! 」


私は酷い事を言うつもりではなかった・・・


「俺のことを好きじゃないってハッキリ言われた気がした! 」


ヒロはそう言って私の目の前を去って行った。


『ゴメン・・・酷い事をいったつもりではなかったんだけど、このまま一緒にいても彼女


のようにはヒロを好きになれないと思ったから・・・ 』


『ゴメン・・・ヒロ。。。』


ヒロといい、藤田といい、私は誰かと付き合うと邪魔をされる運命なのかも・・・


ヒロと別れた時には誰も噂はしなかった。


「・・・・。」


次の日から、学校で会っても私を完全に無視してる・・・



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