思い出に変わる時・・・・
前の私と一緒だ・・・。


余裕のある方は笑ってられるんだ。


私も祐と目が合うと何か悟られそうで嫌だった。


この時初めて分かった。


私は久々に溜まり場に顔を出した。


「おっ~久々~ 」


いつものメンツ。


「お前ヒロと別れたって? 」


「うん・・・そうみたい・・・。」


「可哀想に・・・ヒロが! 」


「私は?! 」


「お前は冷たい女だから何ともないだろ~ 」


「・・・・そんな事ないよ~以外と凹んでる。 」


ガチャ =3


ドアの開く音と共に藤田が入って来た。



藤田も目の前の私の姿に明らかに動揺している。


「・・・・。」


藤田は少し私と離れた所に座った。


周りにいた皆もどうしていいのか分からない様子・・・


困った鉢合わせに急に会話が途切れた・・・


私は皆に申し訳なく思って藤田がいる部屋とは違う部屋に移動した。


『神様は本当に意地悪 ! 』


『今日は村上と一緒に帰らなかったのかな・・・』


ウダウダ考えている間に隣の部屋で眠ってしまった。


「・・・・・Um・・・・」


ふと目が覚めたら目の前には・・・・


「 何してるの?! 」


「・・・・。」


祐は何も話さなかった。



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