俺様王子とツンデレ王子
「倉木く~んっ!!」
「一之瀬く~んっ!!」


始まったよ。
いつものようにうるさい
お迎え軍団。



「いったっ!!」
あたしは無理矢理どかされる。

「あっごっめ~んっ」


気持ちのこもってない“ごめん”も
すでに聞き飽きた。



健は笑顔を女子に向け、
涼はいやそうな顔をして
教室に向かう。



あたしもぶつかった肩を
抑えながら
教室に入る。



友達ができないと言っても
いないわけじゃない。

「実莉~っ」
親友だっている。


山口 飛鳥[ヤマグチ アスカ]

小学生の頃からの親友だ。
< 6 / 36 >

この作品をシェア

pagetop