俺様王子とツンデレ王子
「お前何にやけてんだ。
きもい」
「はぁ~~!?
あんひゃにはひゃんけいない!!」

ああ、もう口が回らない。
てか痛いし。

「健、その手はなせ」
「待て待て、もうちょっと・・・」



その途端、健の手を掴み
無理矢理離した。



「痛かった~・・・」
「何すんだよりょ・・・」
「・・・あ?」



そうそう。
涼は滅多に怒らない。
その分怒ると・・・



「・・・なんでもねぇ」



怖い。


「大丈夫?」


涼はさっきの表情といっぺん。
悲しそうな顔であたしの頬を撫でる。


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