VAMP/ROSE



それから
俺達は朝まで
語り明かした。


俺の家族

過去

そして
ヴァンパイアのタブー


「…それ、破ったらどうなるの?」


今にも泣き出しそうな顔

でもいずれ知ることになるだろう。


けれどそんな
リスクを理解できる
ユリアはその上で
愛してくれる

あいつはそういう女だから

「公開処刑だろうな。
今までそんな奴
いなかったから
わかんねぇけどな」

そして付け足した

「母さんがそうだったしな…」


自分で言って悲しくなった

「それでも…
俺を愛してくれるか?」


「はいっ」
大粒の涙を流しながら



それは儀式のような
誓いだった
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