僕とみつばち
あふれる
タクヤにしばらく僕の恋愛遍歴を掘り返されているうちに、気付けば深夜1時を回っていた。
こんなに、所謂「恋バナ」が好きな男も珍しいものだ。
女か、コイツ。
「明日も早いし、もう締めようか。」
「なぁに言ってんだよ先生!夜はこれからだろ!?」
「男同士でこれからって言われても全く気が乗らないな。」
「…確かに!!あー彼女欲しいなー…。」
この会話の堂々巡りだ。
段々三十代が見えてくるこの年になると、正直、翌日がキツイ。
二十歳の頃のように無茶はできない現実に、少し淋しくなる。