彼 岸 花



「…先生?」


ドアの隙間から、知里がそっと顔を出した。


「ゴメンな、急に倒れたりして…もう大丈夫だから。」

そう言って知里に近づき頭をなでた。

「今日はゆっくり寝て。ちょっと寒いかもしれないけど。」

真っ赤な顔をしながらもコチラを見つめそう言ってくれる。


「ありがとう。じゃあ、そうさせてもらうよ。」



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