彼 岸 花



俺はブラックコーヒーの入ったカップを強く握りしめた

「やっぱり記憶がないと…駄目か……。」

そう言いながら友人は隣にあるパソコンをいじっていた。


「……。」

記憶があっても、救えないかもしれない…


「彼女は?」

その言葉にピクッと指が動く


「殺されてたよ…」


俺はため息まじりで、そう言った。


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