彼 岸 花
自
ザァっと風の音が聞こえて自分の体をふきぬけるのを感じた。
そんな風の音で自分の目がゆっくりと開く、すると俺の目の前には俺をのぞきこむ一人の女の子がいた。
「うわっ。」
それにビックリして俺はとっさに起き上がり、2・3歩後ろにさがる。
するとそこにあった光景は、バスの中ではなく・・・下は草花で覆い茂っていて、周りは木ばかりで奥が全く見えない。
上をみあげても、雲ひとつ無い空。
それが逆になぜか不気味に感じさせる
そんな場所だった。