悪魔との契約
―――2年前



昼休み



校門をひょいっと飛び越えて私はさけんだ



「壱ー!!早くいくよー!」



私はこのとき中学3年生



成績はとんでもなく悪くて、ヤンチャで、なにかと問題おこしてた



「ちょ...ヤバイだろ。まだ授業のこってるだぜ。こんなこと先生に見付かったら....」



「大丈夫だってー。壱はほんと真面目だなぁ」




壱はすごく真面目で、成績だっていつもトップクラス



私とは縁がない人だって思ってた



でも中2の夏、壱は体育館裏に私を呼び出して告白してくれたんだ



どうして私を好きになったのかはわからないけどすごく嬉しかった


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