ずっとずっと大好き

「秀、来たんだろ? その....」

「.....怜香ﾁｬﾝのこと?」

「あぁ。聞いたのか?....秀に」


頷くと涙が出てきそうになる。
こらえながら何とか笑った。


「リュウタさんが言ったこと、本当でした。......好きだって」

「.....」

「中１のときからずっと、だって」

「........そっか」

「はぁー、失恋しちゃったー」



どうしても顔が引きつってきちゃった。
大きくため息をつくと気合を入れなおした。



「泣かないの?」

「....それ、泣けってことですか?」

「うん」

「でも、せっかく笑ったのに?」

「泣けよ。俺は、慰めてほしいならそうするし、何も言わない方がいいならそうする。帰れって言うなら帰るからさ」




『泣いてもいい』
なんて、言われたこと無かった。だから、自然に染み付いちゃってた。
でも、今は.....ホントにいいんだよね?


「俺はどうすればいい?」

「黙って....側にいてほしい....です」

「分かった｣



リュウタさんの笑顔が優しくて、涙があふれた。