ずっと傍に…
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―――――――
――――
――
「…ったく」
沙知が帰って行ったあと歳三は溜め息を吐きながら総司の傍に座った。
総司はくすくす笑いながら歳三を見ている。
「愛されてますね、土方さん」
「うっせぇよ。部屋にいろって言ったのに…」
「まぁまぁ。いいじゃないですか」
総司は笑いながら庭の梅の木に目をやった。
それにならい、歳三も梅の木を見やった。
「沙知さんを…」
ふと総司が話しだした。
「あ?」
「哀しませちゃだめですよ」
二人は視線を合わそうとしない。
歳三は返事もしない。
総司も特に咎めたりはしなかった。
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「…ったく」
沙知が帰って行ったあと歳三は溜め息を吐きながら総司の傍に座った。
総司はくすくす笑いながら歳三を見ている。
「愛されてますね、土方さん」
「うっせぇよ。部屋にいろって言ったのに…」
「まぁまぁ。いいじゃないですか」
総司は笑いながら庭の梅の木に目をやった。
それにならい、歳三も梅の木を見やった。
「沙知さんを…」
ふと総司が話しだした。
「あ?」
「哀しませちゃだめですよ」
二人は視線を合わそうとしない。
歳三は返事もしない。
総司も特に咎めたりはしなかった。
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