ずっと傍に…
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声のした方へ顔を向けると縁側で庭を眺めていた人が立ち上がった。


改めて見る。


長身で瞳が鋭く、鍛えられた身体が着物を着ていてもわかった。


この人が土方 歳三さん…。



「おいっ」



「は、はいっ」



土方さんに見惚れてしまったようだ。


すぐ横に土方さんは座り直した。


私も上体を起き上がらせて、ふと視線を下げる。


……着物着てる。



「あのぅ…」



私はビクビクしながら土方さんに話し掛ける。


土方さんは返事はせずに私を見る。



「着替えって……その………誰が…」



うー恥ずかしい。


俯いていた顔を上げて土方さんを見ると、ふっと口元を緩めた。



「安心しろ。屋敷の娘がやった」



私はホッとして安堵の溜め息をついた。



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