ずっと傍に…
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「タイムスリップだかなんだか知らねぇが、まぁいい。今の話を他の奴らにするなよ?」



タイムスリップという言葉を土方さんは今いち理解できなかったようだ。



「わかりました。……私、ここに居てもいいんですか?」



てっきり追い出されると思った。



「信じきれねぇが、嘘ついてる眼じゃねぇからな」



土方さんはさっきよりも優しい目で私を見てくれた。



「ただし、お前を今から俺の許婚にする」



ホッとしたのも束の間だった。


許婚って…婚約者ってことだよね?



「あの…」



「じゃねぇと寝込み襲われるぞ?」



土方さんはクックッと意地悪な笑みを浮かべていた。


こうして私は土方さんの許婚として屯所で暮らすことになった。



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