濃厚なこの愛を…

「アタシさ、ヤるためだけの甘い言葉とか行動とかする男って大嫌いなんだよね」


「…………」



「自惚れかもしれないけど、アラキ君アタシとヤりたいんでしょ？いつもみたいに、女が喜ぶ言葉とか悩みあるなら聞くよ、とか言って結局最後はヤりたいからでしょ？」



「アユムさんって考え方暗いね」



「一ヶ月半前に、大好きだった人に捨てられたの。女が妊娠したからってあっさり。アタシは一年間気付かずに２番目の女してたって訳。」



ペラペラと話し続けるアタシに驚きながらもアラキは黙って聞いている。