濃厚なこの愛を…
「出掛けてくる」


母にそう声を掛け、アタシは財布と車のキーを持って家を出た。

早く次の仕事を見つけなきゃ。車に乗り込み本屋に向かった。



「はぁ…なかなかいい所ないなぁ」


求人誌をパラパラとめくりながら溜息が零れる。ハローワークに行かなきゃ駄目かもしれない。


ってかアタシが本当にしたい仕事って何?



それすらもわからない。
もうどうすればいいかわからない。



もう何も考えたくない。
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