濃厚なこの愛を…
恋じゃない…愛だった。
アタシはきっとこの人と結婚するんだろうなって本気で思ってた。ユウジの全てが愛おしくて、この人の子供を産みたいと思った。



ーでも…アタシは2番目の女で。望んでた赤ちゃんは本命の女に宿って。


信用してた。愛してた人には、ボロ雑巾のように捨てられた。


ーこれでよかったんだ。本当に妊娠してたら傷つくのはアタシと赤ちゃんなんだから。



そう自分を納得させようと思った。何度も思った。
でも、心の奥底では納得なんてできなくて。悲しくて…辛くて…騙してた最低の男なのに、会いたくて。



友達には軽いノリで「捨てられちゃった」なんて笑いながら言っていても、身体と心はボロボロになってた。



ー食事が喉を通らない。
ー眠れない。
ー涙が流れる。


捨てられて一ヶ月。5キロ痩せてやつれた顔。肌はボロボロで、ファンデーション浮きまくり。吹き出物出来まくり。頬は痩せこけて、クマは出来るし…不健康極まりないアタシがいた。
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