濃厚なこの愛を…
前のアタシなら怒鳴りつけて、追い返すと思う。でも、何故かアラキの顔を見たら懐かしさが込み上げてきて。


深い意味じゃなく。元同僚に会った時に沸き上がる懐かしさ。



「そうだね。上がって」



玄関のドアを開けながら言うアタシに、アラキは一瞬驚いた表情をしてから



「ありがとう」




微笑んだ。
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