濃厚なこの愛を…
「お疲れ様でした」



タイムカードをきって店を出て行こうとすると


「アユムさん、ちょっと待って」



「なに?」


嫌悪感丸出しの声と態度で振り返ると


「飯行きません?」


微笑みながらそう言うアラキは悔しいけど、カッコイイ。でも、こいつとご飯食べに行く理由も義理もない。


「お腹空いてないし、疲れてるから無理」



アタシかなり冷たく言った。かなり素っ気ない態度とった。なのに…



「んな事言って!嬉しいくせに。ちょっと待ってて!今着替えてくるから」


そう言い残し更衣室に消えて言った。
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