やきもち王子 2
「は……?」
じゃ、じゃなかった!
わたしの言葉に秀が固まってしまったので
慌てて言葉を付け足す。
「お昼にねっ、
美和に秀が誰とお昼食べてるのって
聞かれて…わたし全然秀の友達のこととか
聞いたことなかったし、
……だから、あのっ」
あわあわと早口に言ったわたしを見て
秀が今度は吹き出した。
「わかったから、はる落ち着いて」
ぽかんとするわたしを横目に
くすくすと笑う秀に顔が熱くなった。
うう……恥ずかしいっ
笑わなくてもいいじゃん。
「友達ね。いるよ」
しばらくしてようやく笑いが
収まったのか秀が明るい声で言った。
「え、いるの!?」
「…そんな驚かなくても。
大丈夫、普通にやってるよ」
ぽんと優しくわたしの頭に手を
おいて笑った。
優しい笑顔に また顔が熱くなった。
そんな笑顔見せられたら、
見とれちゃうよ……