やきもち王子 2
「顔、真っ赤」
秀がまたくすくす笑うから
わたしは恥ずかしくて目線を
地面に落とした。
なんか、
高校生になってから一段と秀が
輝いて見えるよ……
さすがは王子。
「っていうかさ、」
「え?」
さっきまでとは違う少し低いトーンの声に
顔を上げると、
怒こっているような困っているような
微妙な表情をしている秀がいた。
秀……?
なんでそんな顔、
「俺の前で他の男の話しなんて
しないでくれる?」
「え、?」
「嫉妬しちゃうよ?」
秀の言葉に全身に熱が回る。
し、嫉妬って……!
なんか久しぶりだからかな?
ドキドキしちゃってる……