やきもち王子 2
隣の南野くん
次の日、南野くんは当たり前のように
朝から机に突っ伏していた。
……ちょっとびっくり。
「お、おはよう…」
返事が返ってくるかどうか
わからなかったけど、
挨拶はしといた方がいいかと思い
恐る恐る言うと、
むくっと顔を上げた不機嫌な顔の
南野くんとばっちり目が合った。
ど・どうしよう……
やっぱり挨拶しなきゃよかったかな…?
なんて思ってたら、
南野くんはキョロキョロと周りを
見渡して、目をパチパチとしばたかせてから
「……おはよう」
と言った。