やきもち王子 2
返事が帰ってきたことにホッと息をついて、
もう一度おはよう と言いながら
席についた。
―――――っ、
な、なんか……
見られてる……?!
視線を感じて横を向くと
南野くんがじっとわたしを見ていた。
なななに!?
「ねぇ、」
昨日やさっきのぼんやりとした声と違う
澄んだ声に背筋がのびた。
茶色っぽい綺麗な目をしばたかせて
首を斜めに傾ける南野くんに、
ちょっとどきっとする。
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