やきもち王子 2


「そうだね。」

「……で、でしょ?」


顔を赤くして怒るわたしを見て

南野くんは可笑しくて堪らないって風に笑う。


な、なんかくやしい……!



と思ったけどその後すぐ担任が
教室に入ってきたので、
話しはそこでおしまいになった。




それにしても、

なんか南野くんって掴めない人だなぁ。



ふわふわしてるっていうか

なんか何考えてるのか全然わかんないし、

からかわれるし……


でその本人はまた机に伏せて寝てるし……



はぁーっとため息をつくと、


「ちょっと はる!!」

「あ、美和おはよう」


美和がわたしの前の席に素早く座って顔を近付けた。


< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop