やきもち王子 2
「そうだね。」
「……で、でしょ?」
顔を赤くして怒るわたしを見て
南野くんは可笑しくて堪らないって風に笑う。
な、なんかくやしい……!
と思ったけどその後すぐ担任が
教室に入ってきたので、
話しはそこでおしまいになった。
それにしても、
なんか南野くんって掴めない人だなぁ。
ふわふわしてるっていうか
なんか何考えてるのか全然わかんないし、
からかわれるし……
でその本人はまた机に伏せて寝てるし……
はぁーっとため息をつくと、
「ちょっと はる!!」
「あ、美和おはよう」
美和がわたしの前の席に素早く座って顔を近付けた。