やきもち王子 2
「明日から委員会の仕事があって…
しばらく一緒に帰れないんだ。」
秀は申し訳なさそうに俯いた。
「え!?」
な・なんで…?
クラスが離れてただでさえ
一緒にいれる時間少なく
なっちゃってるのに……
その上帰りも一緒に帰れなくなっちゃうの?
黙ったままのわたしに秀は悲しそうな顔をして、
「ごめん……
俺も一緒に帰りたいんだけど、
どうさても抜けられないから
……ほんとごめん。」
悲痛な顔で何度も謝る秀に胸がズキッと痛む。
ダメだわたし……
また秀のこと困らせてる。
委員会の仕事なら仕方ないのに、
「、わかった。頑張ってね!!」
秀を困らせたら駄目だ。
寂しい、なんて我が儘言っちゃ
ダメだ。
ズキズキと痛む胸の痛みを無視して笑った。