やきもち王子 2
そんなわたしを秀は黙って
上から下までじっと見ていた。
わたしどっか変…?
メイク馴染んでないとか?
制服似合ってない、とか…?
「ね、……何か変…?」
恐る恐る訪ねると秀は険しい顔で、
ため息をついた。
な、なんで……?
「はぁ、すんごい心配…」
「?なにが?」
秀はきっと目を鋭くして、
「変な奴に気をつけてね。」
「え?」
「変じゃなくても男には気をつけてね」
「え…、う・うん…?」
よくわからないけど、
頷くと秀は困ったように眉を下げて
歩きだしたから慌てて後を追った。