やきもち王子 2
呼び出した?秀を?
「なんでっ!!?」
「あんた達とりあえず落ち着いて話し合いなさい。
はるが落ち込んでるのなんかあたしだって見たくないの。」
「み、美和…」
美和ほんとに大好き…
でも、
でもでもっ!
「話し合いって何話したらいいの!!?」
「それは自分で考えなさいよ。」
そんなぁ~
どうしよう…
『別れよう』とか言われちゃったら?
そんなの耐えられないよ…
「とにかく、今頃光汰が王子のこと呼び出してくれてるはずだから
昼休みまでに何を話さなきゃいけないかちゃんと考えとくのよ?」
うん、と頷いたものの
結局あたしは何も考えつかないまま、
昼休み秀と話し合うために一人中庭へと向かった。