やきもち王子 2


ごめんって、そう言わなくちゃってわかってるのに…どう伝えていいかがわからなくて怖い。

ふるりと思わず震えた手にそっと温かいなにかがのった。


「ごめん。」


その手と同じような温かい声で秀が言った。


「あの時、はるが俺のそばにいるって言ってくれた時すごい嬉しかった。」


秀……聞いてたんだ。


「だけどはるは強くて、守られてるだけの女の子じゃないんだって思ったらどうしたらいいのかわかんなくなって、はるの強い目から視線をそらした…それではるのこと傷つけた、最低だ…」

最後の方は消えいるように苦しそうに弱い、声。

こんな秀…みたことない。

今までみたことのない、秀の弱さみたいな部分を初めてみた気がしてぎゅーっと胸が締め付けられた。


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