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瀬和夕希は私の席の隣に座るなり、

「よろしくお願いします」

と言ってきた。

「あ、うん。」

なんて言っていいのか分からない。高校生活初めて、向こうから声をかけてくれたと思う。なんだか、緊張した。

HRも終わりいつものように、携帯をいじってると瀬和夕希はまた話しかけてきた。

「あの~。名前は何と言うんですか?」

「葉田愛未」

「葉田さん。あのぉ。よかったら私と友達になてください。」

と言い、手を私に差し出してきた。

え…?私と友達になる?絶対に、やめて方がいいのに。もっと、クラスの皆に嫌われるのに。わかんないのかな…?この、雰囲気。

「やだ…。って、言ったら?」

「嫌なんですか?」

少し、泣き顔だった。クラスの男子からの目線が痛い。みんな、何泣かせてるんだよ。って感じ。

「いや、別にそう言うわけじゃ…」

「じゃぁ、友達になってください。私見ての通り、まだ友達がいないんです」

それぐらい、見れば分かるっての。

「私も、友達いないから。」

「…。なら、なおさらいいじゃないですか?」

なんか、だんだん腹が立ってきた。もう、これ以上話しかけられるのは困る。だから、私は、

「わかった。わかった。」

と、OKの返事をした。瀬和夕希は

「ありがとう!」

と、今までの敬語がウソみたいにため口になっていた。

なんだか、変な奴が転校してきてしまった。
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