white canvas
「あのぉ、愛未って呼んでもいいかな?」

「うん。」

「じゃぁ、私のこと夕希ってよんで」

「うん」

声をかけてくれたのは嬉しいけど、妙にテンションが高いのはなぜ?それよりも、なんで私と友達になりたかったのだろうと疑問はたくさん。まぁ、とりあえず無視をしようと思った。

会話も終わり、私がまた携帯をいじっていると

「愛未ってなんでそんな派手な頭してるの?」

そう。私の頭は金髪。ここの、中心グループは自分よりも目立つ奴が嫌いらしい。だから、私も嫌われた…。らしい。

「なんでって、好きだから」

「金髪が?」

「うん」

「すっごい、目立つでしょ」

「うん」

って、とりあえず無視作戦いきなり失敗してるし。
もう、こうなったら。

「てかさぁ、人の頭のことなんかどうでもいいじゃん」

キレた。高校生活初めてキレた。結構きつかったかなと思って瀬和夕希を見てみると、ニコニコして

「だって、自分と違うんだよ。なんだか、すごいなぁって思わない?」

ってさ。よくわかんないけど、すっごい笑顔で可愛かった。

そしれ、私は心のどこかで思っていたのかもしれない。あんな風に、笑える事が出来たらどんなに、幸せだろうって。
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