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1時間目の授業も終わり、また携帯をいじっていると瀬和夕希が話しかけてきた。

「ねぇ、愛未?」

「ん?」

「なんで、いっつも携帯いじってるの?」

「暇だから」

そう言って、また携帯をいじった。

「暇なんなら、一緒に喋ろうよ」

と、肩に手を置いてきた。とっさに、私は体を避けてしまった。

また、悪いことをしてしまった。今度こそ、泣くか怒るなと思った。さすがに、泣いてたら謝ろうと思った。

「ごめッ…?」

「愛未って人と話すの苦手でしょ?ごめんね、気づかずにむやみに話しかけて…。次からは、ちょっとずつ話けけてくから。」

と、向こうから謝って来た。

そして、瀬和夕希の言った人と話すのが苦手…。この言葉が妙に耳に着いた。

「うん。苦手なのかな…?」

そして、私は知らないうちに瀬和夕希に話しかけてた。

「わかんないけど…。見ててそんな感じがする。」

たしかに、私は人と話すのが得意じゃない。会ってまだ1時間でこんな事も分かるんだと、少し瀬和夕希を見直した。

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