恋の朝刊 ~新聞配達少年と私~
「平岡!」
・・・。
「おい!平岡 優奈!」
「は、はい!」
私は高校二年生。青春真っ盛りだ。
ずっと君のことを考えていたら、眠っちゃったよ。
寝不足だし。
あっというまに授業が終わり、一時間目の休み時間。
親友の芽衣が私のクラスに来る。
残念ながら、クラスが離れてしまったので、
休み時間が唯一の楽しみだった。
「優奈!実はね!」
芽衣はテンション高めで私に話してくる。
「なになに?」
「私、好きな人できちゃった!」
「えぇ!!」
私はとても驚いた。
芽衣は、まるで恋愛まったくキョーミなし!だったんだ。
もう、驚きまくり。
すごく気になるよ・・・。
「誰?」
「あそこにいる子・・・」
芽衣は小声でちっちゃく指をさした。
「あ、あのこね・・・って?!」
私は目を疑った。
君だったから。
あの、真っ直ぐな瞳の君だったから。