恋の朝刊 ~新聞配達少年と私~
君がこの泉ヶ丘高校の生徒だっただなんて。
しかも、芽衣のクラスの子だったなんて。

君は振り返る。目が合った。

「あ・・・」

君は少し驚いた表情だった。

「ど、どうも・・・」

私は一礼する。なんでだろ。

「何?芽衣、知ってるの?」

芽衣が一番驚いていた。

「今日、新聞配達に来たから・・・」

「マジ?!朝から大変だね!亮祐君!」

「あ、うん。マジで大変。」

亮祐君というその子は、芽衣に優しく微笑んだ。

その真っ直ぐな優しい瞳で私にも微笑んでほしい。

そう思うってことは私、本当に恋してるんだろうな。

私は、芽衣をトイレに呼んで、話をした。

「なんで、亮祐君のことが好きなの?」

「えっとね、中村君は、野球してるの!ピッチャー!かっこいい!」

それから、芽衣は、中村亮祐君のいいところをたくさんあげた。

顔がかっこいい

優しい

一生懸命

優秀


たくさんありすぎて覚えきれなかった。
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