レモン
Fignt.....
家に着いた私は寝ていなかったせいもあり、
俊司と話しをする間もなく眠りに着いた。
俊司は寝ている小柄のすぐ側に座りこんだ。
小柄の事を悲しそうな顔で見つめている時、
ある一通のメールが届いた・・・。
それと同時に俊司は部屋を飛び出した。
彼が部屋から出て行くのが分かった私だったけれど、
すぐに戻るだろうとまた眠りに着いた。
心のどこかで今は居ない方が楽だと思っていた・・・。
出ていってから10分くらい経った時、
少し心配になりやっと起き上がった。
目に入ったのは開かれたまま床に転がる私の携帯。
バイブが一回鳴っていたのに気づいて、拾ってボタンを押した。
明かりが点いた携帯の画面は、
メールが開かれている状態のままだった。
『いきなりすいませんでした。
キスなんてするつもりじゃなかったんです。
本当に諦めるつもりだったんです。
でも、やっぱり一緒に居るとダメでした。
今度は本当にお別れですね。
寂しいけど・・・さようなら。健。