レモン
Fate.....
7月2日。
結局昨日のテンションを下げることが出来ず、
あまり寝れなかった私は、デートの日の服を考えていた。
鏡の前に立ち服を当てていると、携帯が鳴った。
朝から私の携帯がなるのはかなりめずらしい。
誰かと思い見てみると、相手は俊司だった。
焦った私は携帯を開けようとしたら落としてしまった。
運悪く電池が取れて、着信が切れてしまった。
慌てて元に戻し電話をかけ直すと、
俊司はすぐに出てくれた。
「ごめん、携帯落としちゃって切れちゃった。
どうしたの?こんな朝早くからめずらしいじゃん。
何々、早く会いに来いって催促の電話とか??」
まだ浮かれたままの私のテンションとは違い、
俊司の声は相変わらず落ち着いていた。
「あぁ~その事なんだけど・・・。」
やばい。何か嫌な流れ・・・。
「実は、仕事が入った。」
やっぱり・・・すごく低い声で答えた。
「今日1日??なら俊司の家で待ってようか??」
「それが・・・。」
彼は私の考えを一気に崩す事を言った。