レモン
第三章
Encounter.....
一瞬小柄の頭の中が真っ白になった。
それでもなにかの間違いだと思いたかった。
空のメールを閉じたら、
もう一件未読のメールがある事に気がついた。
送り相手は『俊司』。
さっきのは間違えだと思い緊張が解けたが、
開いた今度のメールにまた緊張が走った。
『あいし 』
この3文字しかそこにはなかった・・・。
「・・・なにこれ。」
メールを良く見てみると時間がおかしい事に気がついた。
着信がなったのはついさっき、
だけど作成時間は『1時13分』となっていたのだ。
嫌な予感がしてたまらず電話をしたが、
俊司の電話は通じなかった。
いっきに不安が押し寄せ小柄は家を飛び出した。