5人の王子と1人の少女
━…柊Side…━


めんどくさい始業式が終わった。


ったく作り笑顔だけで疲れんのになんだあの声。


どっから出るんだよ。
あー耳いてえ。


やっと帰れると思った矢先。


女共に囲まれた。
俺は女が好きじゃない。
むしろ嫌いだ。


でも、家の為に学校では優等生を演じなければならないし、嫌いな女ともしゃべらなきゃなんねえ。


…ったくめんどくせえな。

しばらくしゃべっていると雪斗の笑い声が聞こえた。


なんとなくそっちを見てみるとめちゃくちゃ可愛い女の子。


セミロングの茶色い髪に長いまつげで二重の大きな目。
白いスベスベの肌はニキビを知らないだろう。
プックリしたピンクの唇は女の子らしさを強調している。


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