5人の王子と1人の少女



「言うてみんと分からんやろ?」


優しく頭を撫でてくれる龍真。


あはは。
お兄ちゃんみたい。


『クスッ』


「何わろうてんねん」


『なんかね。
龍真、お兄ちゃんみたい。
私お兄ちゃん欲しかったから嬉しいなって思って』


笑いながら話すと
「お兄ちゃんみたいてそんなに俺ふけてんか?」


真面目な顔してそんなこと心配するから、一度引いた笑いが込み上げてきた。


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