5人の王子と1人の少女



「ゆっくり考えるのが一番やな。
でもゆっくりしすぎるととられんで?」


『う、うん』


「じゃあな」


龍真は立ち上がると屋上の扉に手を掛けた。


「あ」


龍真はいきなり思い出したように振り向くと


「雪斗にはちゃんと言うんやで?
アイツすぐ調子にのるからなあ」


あはは、
と笑って龍真は屋上から出ていった。



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