5人の王子と1人の少女
へえ。
あんな可愛い子この学校にいたのか。
雪斗と普通にしゃべっているのを見るときっと俺の周りの女とは違う。
おもしろそうじゃん…
「雪斗、誰としゃべっているんですか?」
話しに入ってみるか、
「あ。
この子は莉緒ちゃん。
羽山莉緒ちゃんだよ」
莉緒…か。
コイツ俺が話に入ったとき嫌な顔しやがった。
こんなやつ初めてだ。
「羽山莉緒さん?
羽山といえばこの学園の学園長…
お孫さんですか?」
軽く身辺を探ってみるか。
『あ。はい。
そうですよ』
「へえ!
莉緒ちゃんって学園長のお孫さんだったんだ。
じゃあ柊の寮?」
『うん。
そうだよ』
俺の寮ねえ。
楽しくなりそうじゃん。
「そうですか。
時間がないので失礼します。
ではまたどこかで」