5人の王子と1人の少女



「誘ってんの?
そんなに目潤ませて」

可愛いねえ。


そう、唇を楽しそうに歪ませながら蓮はだんだん近づいてくる。


なんとか後退さるがすぐに逃げ場は無くなった。


『ちょ、待って!』


「なんだよ…」


耳元で囁きながら濡れた髪を手で掬う。


『くすぐったい!
とにかく離れてよ!!』


「無ー理」


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