5人の王子と1人の少女
『瑠奈ちゃんね。
分かった!』
この学校で初めての友達だ!
「『キャー!!!!!』」
耳をつんざくような歓声。
ったくなんだってのよ!
ステージのような華やかな台を見ると5人の……男の子?
遠すぎてよく見えないや。
周りを見ると双眼鏡を覗き込んで騒いでいるお嬢様方。
そこまでして見るものなの?
なんか分かんない。
『ねえねえ
瑠奈ちゃん。
あそこにいる5人って誰?』
「はい!?
知らないんですの?
あの方々は名高き寮長達ですわよ!」
寮長…?
たしか雪斗も言ってたかも。