ココロノオト


その頃私は楽しみを見つけた。

いつもいつも可愛がってもらえる大介に思う存分嫌味を言う。

人を傷付ける事に快感を覚えていた。





その分毎日傷付けられる。
あの父親に毎日毎日抱かれる日々。




夏の暑い時期、私は妊娠してしまった。
赤ちゃんの親は、あいつしかいない。
母親に言う前に父親にバレてしまい、すぐに中絶させられた。



夜、泣いていると大介が部屋に来た。
私の隣に座り、肩を抱き寄せてから話し始めた。
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