ココロノオト
「心音、ちょっとこっち来い。」
大介が輪の中から抜け出して、私の腕を引っ張っり皆から十メートルくらい離れた所に行った。
「さっきさ、なんて言った?」
「は?なにが?」
‐バチンッ‐
私の頬が鳴った。
それと同時にクラスのほとんどがこっちを見る。
「お前最低!聞こえてたよ。南に言った事!」
「はは。聞こえるように言ったもん。それよりあんたが最低ね。」
「はぁ?」
「親子って似るもんね。すぐに暴力ふるうんだもん。」
「・・・・・。それは」
「言い訳しなくてもいいよ。だってそういう風に育ったもんね。殴られてる私見て。」