ココロノオト
抵抗しようにも、痛くて体があんまり動かない。
顔も体も痛いし熱いしもう無理。
全然止まらない暴力で意識が朦朧としてきた。
―――――ガチャ
誰かの足音が近づいてくる。
大介だ。部活帰りの大介は野球の練習着を着ている。
「心音っ!」
大介は荷物を投げすて、すぐこっちに来た。
「父さん!父さんやめろ!」
大介が止めに入る。
でも止めない父親。
「やめろっつってんだよ!」
大介が父親に殴りかかる。
そして胸倉を掴んで、
「これ以上するなら警察に通報するからな」
そう言って離した。