スパイ☆高校生
「これで脱出できるんだから!」
「それはそうだけど…」
「…もうアタシ行くから!」
アタシは恐がっている
戸坂を追い抜かして
スタスタと戸へ歩き出した。
男のくせに怖がりとか
ありえないんだけど!
アタシは戸のノブをつかんだ。
「ちょっと待て!」
戸坂が大声で言った。
「何?」
「いや…何か嫌な予感がするような~…」
「何ごちゃごちゃ言ってんの?
もう行くから!」
アタシは戸坂の言ったことを
流して戸を開けた―
その先に何が待っているか、
2人には予想もつかなかった―